知っておきたい豆知識 


長きにった徳川幕府の鎖国政策も漸く終焉を迎え、日本も西欧の文化を意識してずと諸外国へ目を向け始めることとなり、新生明治政府は早急に西欧諸国からあらゆる学術や技術を吸収しようと、邁進することが国策の第一義的課題となりました。


今から僅か150年程前のことに過ぎません。


皆さんもご存知のように明治以降、私たち日本人の多くはヨーロッパ諸国、殊にドイツから哲学、文学、法制、経済論、文芸、教育論、はたまた文化や自然科学分野にわたる数知れぬ知識や技術を移入することになり、文明開化の遅れを取り戻そうと、国の将来を担う多くの賢人たちの必死の努力が始まったわけです。


その結果、奇跡といえども過言ではない今日の日本が誕生したわけです。


日頃から無意識のうちに私たちが口にしている『アルバイト』、『ビール』、『バウムクーヘン』、『ワンダーフォゲル』、『シュラーフ(寝袋)』、『ヒュッテ(小屋)』、『ルュックサック』、『オー・シー・ハイル(嗚呼、スキー賛歌)』、『ベット』、『レントゲン』、『キンダーガルテン(幼稚園)』、『メッセ(見本市)、あるいは医療関係で用いられている『カルテ』、『クランケ』、『オペ』などの言葉も、その多くがドイツ語に由来するものです。どれほど多くの影響を受けたかが、こうしたことからも窺い知れるのです。



晴天の霹靂とも言われたあの二十数年前の東西ドイツの再統一、それに引続き2002年より開始され、ヨーロッパ経済連合統合の証となったユーロー(€)への通貨統合、ドイツを含めた昨今のヨーロッパは実に目まぐるしい変化を呈している大陸の一つといえましょう。


その欧州圏内のほぼ中央に位置するドイツ、確かにさまざまな社会的諸問題を抱えてはおりますが、政治的、且つ経済的な分野では依然としてヨーロッパ経済連合(Europäische Union: EU)の中核的担い手としてその重責を担っている国であることは確かなのです。



ドイツ語という外国の言葉を学ぶ上で肝心なことは一体何なのでしょうか。


何処にあっても同じことでしょうが、小さい頃からドイツの子どもたちにしても言葉の間違いをしつつも変化の多いこの厄介な言葉を一つ一つ克服し、身につけているわけです。


私たちのようなよそ者であれば、ほかの国の言葉を学ぶ上で誤りを犯さぬ筈がありません。ドイツ語に限ったことではありませんが、いわば学習の鉄則として敢えていうのであれば、善き師のもとでよき教えを受けることでしょう。


また、話すという実践に関しては、異国の方への劣等感 (コンプレックス)や羞恥心、あるいは恐怖心を払拭し、間違いを恐れることなく、何度も何度も繰り返しながら、覚えるべき事を楽しみながら学ぶという観点を忘れぬように、コッコッと積み上げてゆくことが肝要に思います。


外国語を習得する上で、今一つ忘れてはならないこと、それは私たちの母語である日本語や「侘び寂び」に象徴される日本文化を常日頃から愛おしく思う心を大切にすることだと考えます。


文豪ゲーテは私たちを諭すが如くに Wer die Fremdsprache nicht kennt, weiß nichts von seiner eigenen." 『外国語を知り得ぬ者は、自らの母国語を知るには至らず』なる箴言を後世に残してくれています。


これ名言と思うは私ばかりでもありますまい。外国語を学ぼうとすること、そのこと自体がすでにもう一つの新たな別の世界を知ることに繋がるのです。


私たちとは異なる文化や習慣のもとで生活を営んでいるさまざまな人々との出会いは、己を知る上にも貴重な財産となり得る筈です。


異国に住む人々も私たちと同じように笑い、悲しみ、怒りもする「人」そのものなのですから、共通の言葉を介して、多くの人々と友好を深め合い、その国の文化も理解し共有するよう努力したいものですね。




ドイツ語ならネアグロッサで!スカイプを通して懇切丁寧な授業をご提供します。

  http://www.neaglossa.com/

私のブログへご訪問いただき誠にありがとうございます。
Vielen Dank!
ブログ更新の励みになりますため、クリックしていただけると幸いです。


よろしくお願いいたします!
にほんブログ村 外国語ブログ ドイツ語へ

にほんブログ村


Twitterもやっております!オモシロドイツ語を学べますぞ!

https://twitter.com/neaglossa_kaki