誰もが分かるドイツ語の文法概説
Ein leicht zu verstehendes Lehrbuch für die deutsche Grammatik
ドイツ語はそれほど難しくはありません! 心配なぞ、ご無用!
Deutsch ist nicht so schwer, wie du denkst! Du brauchst gar keine Angst zu haben!
ドイツ語 事始め (概説)
では、最後に言語の類似性をご覧いただきましょう!
下記の三つの文章をご覧ください。 それぞれの言語の類似性を具体的に比較していただくことで、長々と綴ってまいりましたドイツ語の歴史「四方山話」も終わりといたしましょう。
標準ドイツ語: 低地ドイツ語 方言(オランダ語): 標準英語: |
Was ist das? Wat is dat? What is that? |
Das ist ein Apfel. Dat is een Appel. That is an apple. |
標準英語の指示代名詞thatは、元来はthisであったものが音便変化したものです。
上の3つの例文はそのいずれもが同じ文意ですが、音声的に比較してみますと、多くの類似点があることがお分かりになるでしょう。言葉のもつ不思議さを、身を以て感じさせてくれるよい例ではないでしょうか。前にも述べたように、そもそもゲルマン語に端を発した英語も、イギリスへ渡るとともに、今度はフランス語というロマンス語系の影響を強く受けることとなって、現代英語へ至ったわけです。ドイツ語と英語はいわば縁戚関係にあるわけですから、英語の知識をお持ちの皆さんのこと、多少なりともドイツ語を学ぶ自信と意欲が湧いてきたのではありませんか?
語学の習得には、何といっても好奇心と忍耐力が必要!
ドイツ語・英語のいずれを先に学ぼうとも、一つの言語を楽しく、且つ真剣に、またコツコツ時間をかけて徹底的に学ぼうとする心構えさえあれば、必ずこの二つの言語を習得できる日が皆さんにも訪れることは間違いありません。彼の有名なドイツが誇る文豪ゲーテは箴言として、次の如き言葉を後世の私たちに残しています。
Es irrt der Mensch, solange er strebt. 『人間、努める限りは苦悩がつきまとうもの』
流石にあの天才的な詩人ゲーテならではの自戒を込めた含蓄ある言ではありませんか。私たちも是非、この言葉を心に留めおきて、苦しい時の励みといたしましょう。決して挫けることなく、この拙著を頼りに力の限り頑張っていただきたいものです。私も陰ながら皆さんの健闘を祈っております。

教え子の小平晶子(旧姓 佐々木)君と共に
ボン郊外ヴィンターベルク・竜の岩 (Siebengebirge, Drachenfels)にて 伝統的な家屋・木組みの家
(Fachwerkhaus, Winterberg bei Bonn)
(次回に続きます)
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