誰もが分かるドイツ語の文法概説

Ein leicht zu verstehendes Lehrbuch für die deutsche Grammatik


ドイツ語はそれほど難しくはありません! 心配なぞ、ご無用!

Deutsch ist nicht so schwer, wie du denkst! Du brauchst gar keine Angst zu haben!


ドイツ語 事始め (概説)


英語ばかりではなく、ほかの外国語も学ばれた経験のある方はもちろんのこと、あらためてドイツ語学習に挑もうと決意を新たにされておられる方々にも、是非ともここでご承知おきいただきたいことがございます。


「ドイツ語を学ぶのに、なぜそのようなことが必要なの」、と些か怪訝に思われたり、はたまたご不満を抱かれる方もおられましょう。


しかし、この他愛のなさそうなお話こそが、ドイツ語を学ぶ上ではたいへん重要な鍵となるのです。


退屈ではありましょうが、皆さんには一つ眼をつぶっていただいて、暫しお付き合い願いたいと思います。



さてさて、ドイツ語とはどのような言葉なの?


ヨーロッパ(Europa)各国で、ドイツ語(Deutsch)を公式の言葉として、つまり公用語(Amtssprache)、あるいは母国語(Muttersprache)に準ずるものと認定している国が、ドイツ連邦共和国(die Bundesrepublik Deutschland: 略してBRD)のほかにもいくつかあることは、皆さんもご存じのことでしょう。


たとえば、ドイツの西方で国境を接しているルクセンブルク(Luxemburg)や、南部ドイツに隣接し、音楽の国としても知られるオーストリア(Österreich)、また、アルプスの少女ハイディーの名でも知られるスイス連邦国(die Schweiz, Confoederatio Helvetica: 略してCH)とオーストリアとに挟まれ、アルプスの山間部に位置するリヒテンシュタイン小公国(Liechtenstein)などでは、日常的にドイツ語が用いられています。


こうしたドイツ語圏の国々で生活を営まれておられる方々は云うまでもありませんが、いずれそうした国々にお住まいになられる方々にとってもドイツ語が、大切な言葉であることには間違いありません。 ここでは、そこで暮らすにあたって必要となるドイツ語について、まずは、その生い立ちともいえる、言葉の歴史から繙いてまいりましょう。



暫し目を閉じて、世界地図を思い浮かべてみてください。ヨーロッパという地域が、はたして世界のいずこに位置しているのかを、ご確認いただきましょう。



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ドイツ語 四方山話  ドイツ語の生い立ち


時代をさかのぼること、およそ2世紀前のこととなりますが、イギリスのウィリアム・ジョーンズ卿とドイツのフランツ・ボップという二人によって、世界中の言語学者たちを「あっ!」と驚かせるような重大な研究発表がなされました。


その内容とは、ヨーロッパの遙か東方にあって、アジア大陸の中央に位置するインド(Indien)で用いられているサンスクリット語(梵語)(Sanskrit)が、ヨーロッパ大陸で日常的に用いられている数多くの欧州言語と、なんとも不思議なことに縁戚関係にあるという内容だったのです。


つまり、ヨーロッパ大陸の西端の大西洋(der Atlantische Ozean)沿岸の地域に位置するポルトガル(Portugal)その隣国のスペイン(Spanien)に至る地域、北へ目を向けるとノールウェー(Norwegen)、スウェーデン(Schweden)、あるいはフィンランド(Finnland)の北欧三国が位置するスカンディナビア半島(die Skandinavische Halbinsel)の地域、さらに南方に目を向けると地中海(Mittelmeer)沿岸に至る、それはそれは広大な地域で、いうまでもなく、おびただしい数に及ぶさまざまな異なった言語が語られているにもかかわらず、そのどの言葉にも何かしらの共通点があるという事実が判明したのです。


こうした広い領域にわたって用いられるさまざまな言語に共有するもの、つまり、言語の「共通性

のことを『祖語』(Ursprache)というのですが、上で述べたヨーロッパ大陸からインドにかけての広い範囲にわたる領域における祖語を、以来、印欧語:インド・ヨーロッパ語(Indoeuropäisch)、あるいはインド・ゲルマン゚語(Indogermanisch)と呼ぶようになったのです。



(次回に続きます)



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